2021/06/08

職域接種の話が来た。

会社で一親等まで摂取できるそうで、婚約者と、その母と、自分の母を申し込んだ。父はもう接種券が来ていて、予防接種を済ませていたので。

「あなたのお母さんも申し込みしましょう」と提案したら、彼はとても喜んでいた。その上「自分の親でもないのに、うちの親のことを会社に問い合わせて打たせる手筈を整えてくれてありがとう。優しい人だと思った。嬉しかった」とまで言われた。

一親等という単語で、義理の親が当てはまるのか分からなかったので会社に問い合わせたので、当然といえば当然の解釈なのだが、黙っていた。

 

2021/04/27

「メンがヘラヘラする」という状態に久しぶりになった。

友人に電話をしてもらい「彼が元の奥さんと使っていたベッドで眠るのが嫌だ」と泣いてしまった。

友人は驚いたようだけれど、それは話をした方が良いと進言をしてくれた。

「他人の持ち物にけちをつけるみたい」と、私がモジモジしているのは馬鹿みたいなことなのだと思う。そんなの当然の権利だと友人は言う。

ペアの食器や、前の奥さんのために購入したであろう甘いお酒や、新婚の時から使われていたであろうレンジや冷蔵庫をみては落ち込む日もあるが何とかやってきた。それなのに、ここに来てこんな変な落ち込み方をするなんて。

入籍の日が近い、引っ越しの日も近い。だからだろうか。

配送までの予定などを勘案しても、ベッドを見に行こうよと5月中にお願いしなければならない。

彼は顔合わせのためにオーダーメイドのスーツを作るそうだ。物入りだろう。

ベッドなんて私がお金を出せばいいのだろうか。

2021/04/19

マリッジブルーを拗らせて四国へと1人旅に出るので、彼氏が心配しないよう自分で右手薬指用のリングを買った。

現地の女子と合流するし、もうそう若くないので頻繁にナンパされるような女でもないのだが、お洒落とナンパ除けをしますよというポーズを彼に見せるために購入した。

彼はありがとうと言ったが、これも私に気を遣ってそう言っただけかもしれない。

しかし、彼は一度元奥さんの不倫で不愉快な思いをしているので、そこの不安を掻き立てるのならそれは私の管理不足なのかなと思う。ならば何もしないよりも何か対策を講じているかのような目に見える何かをした方が良いのではないか。

 

先々週はダイヤモンドの指輪を買ってもらった。

ロイヤルアッシャーというショップのもので、接客が素晴らしく、ダイヤモンドも美しいジュエラーだった。

来月には指輪が届く。

いよいよだと思った。

2021/03/29

彼が衣替えしていた。

夏用のパジャマだな、と、思って過ごしていた。

ふと見ると、どう考えてもブラジャーで引っ掛けて空いた穴がある。前の妻と暮らしていた時につけた物なのだろう。

思わず笑って「ブラジャーはネットに入れて洗濯をしないと、こう言う形の穴が開くんだよ。かつて1番愛した奥さんの物だね」と指摘して、しばらく転がってラジオを聞いたけれどどうしようも無く落ち込んでしまい、落ち着こうとすぐ寝室からリビングに逃げてしまった。

我ながら、本当に頭が悪い。自分の発言に落ち込むなら、言わなければいいのに。

彼の穴の空いたパジャマとくっつくのはどうしても嫌だから、彼が眠るまで別室にいよう。

お茶を入れて、開き直って、ラジオを聞きながら笑った拍子にパジャマを脱いだ彼が寝室から出てきて、パジャマをゴミ箱に捨てた。

唖然としてしまい、いいのに、と、声をかけたけれど「気を悪くさせたね、ごめんね」と言われた。私は、いいのに、と繰り返した。

やさしい。

落ち込んだ。

全く責めたてたり落ち込ませたいいわけではなかったのに、どうしてこうなるんだろう。

ありがとうとか、ごめんなさいが、とっさに出ない自分のことも嫌いだと思った。

2021/03/27

彼のご実家のあるところに行った。

朝は寝坊をしてしまい、手土産を忘れて家を出ると言うトボケっぷりであった。手土産は私が靴を修理している間に彼が取りに行ってくれた。

 

つくばエクスプレスの事をTXと呼ぶ事を初めて知った。

「料理が上手なんだよ」と、彼が私を紹介してくれた。「あらよかったじゃない」と、彼の母は言っていた。前の妻が料理が不得意で、彼がずっと料理を作っていたからだろうか。

息子をよろしくお願いしますと頭を下げられて慌ててしまった。