2021/03/02

子供の頃はいろんな分別がなかったのだと思い出す。

何かを取り合って妹を叩いたり、世間知らずな物事の進め方をしたり。

大人になり、日本で社会生活をして、ある程度分別がつくようになったけれど、引き換えに無くしてしまった事はたくさんあるのだろうなと思う。

なりふり構わずに何かを手に入れようと手段を選ばない、ということは、もう随分とない。
いま、出会ってすぐの男性と結婚しようとしているこの分別のなさやスピード感が私はとても恐ろしいのだけれど、迅速に決断をして分別の無い境地に連れて来てくれた彼には感謝をしている。

2021/02/28

この家にはかつての愛が溢れている。

家具について話しながら、私は一度結婚した人と結婚するのだなと思った。

彼は私に申し訳ないと言う。申し訳なく思う必要はない。ただの過去の一側面に過ぎないのだから、引け目に思うことは一つもない。

自殺した先妻について「思い出すのは良くない」と彼はいうが、忘れることもできないだろうし、忘れることの正誤は私は分からない。私は先妻の事を忘れて欲しい。いなかった事にしたら清々する。でもそうはいかない。

きっと始まりが再婚と知らなかったからこう思うのだろう。言及する私の意地が悪いのだ。聞いて口数がすくなる程度には私は思うことがあるのだろう。そう言ってもどうしても過去について質問することや言及する事が辞められない。知りたくてたまらない気持ちが抑えられない。

「私はあなたと付き合うまで嫉妬を一切しなかったの。でも、嫉妬をするようになって、つらい気持ちなんだなと思った」と感想を述べたら苦しそうにしていた。「つらいんだね」と返されて、言葉を失った。負荷をおわせたいわけではないのに。

辛いと言いたいわけではないのに。

2021/02/27

ピルを飲んでいても生理前は眠い。

今日は役所広司の映画を見てから帰宅し、いつの間にか眠っていた。

起きると彼はゲームをしていて、お風呂に入っておいでと言われて軽く食事をして晩酌をした。

 

前の奥さんは怒鳴ることをした人らしい。

「付き合っていた時から?」と聞いて、そうだよと言われて驚いた。怒鳴る頻度については分からないけれど、彼は何とかできる範囲だと思っていたのだろうし、気にならないくらい愛していたのだろう。ほろ酔いの帰り道に話を聞きながら思った。

怒鳴る人の悪口を私は言いがちなので、今後は言い方を考えなければいけない。

 

夜は「俺の家の話」を見ながら、ロイヤルアッシャーのカタログを一緒に見た。

冊子の塗装に感心しながら彼は話していた。

「どれがいい?」と聞きながら選ぶのは楽しい。

NIWAKAかロイヤルアッシャーがいいの、と、話した後、前の妻とはケイウノの指輪だったと聞く。彼は優しいので、私がケイウノを選んだら黙っているつもりだったのだろうか。ケイウノかわいいね、とは言ったものの、選ばなかった自分にホッとした。

2021/02/26

彼が帰って行った。

またちょこちょこ来るつもりだと言っていた。1人は1人で思い切り楽しむ予定なのでニコニコしながら頷いた。

今夜は私が行く番。

 

結婚するにあたり「私は自分専用の男の人が欲しかったのかもしれない」という江國香織の本の文章を高頻度で思い出す。
本当にそうなのかもしれない。
自分の家族も欲しかったし、誰かと何かを共有したり、試行錯誤しながら積み上げたかったのかもしれない。

 

朝、マッサマンカレーの残り、チョコレートパン。

昼、キャベツとお豆腐と片栗粉と賞味期限切れ卵でお好み焼きして運試し。

夜、彼が作ってくれたワカメと水菜としらすのサラダ、牛肉と菜の花と玉ねぎの炒め物、中華風ワカメのかき卵スープ。

どれも美味しかった。

2021/02/25

自分の家に戻ってきた。

引越しに向けて、断捨離をしている。顔合わせの後に彼の家に引っ越すつもりだ。

引越しのたびに、ああ私はためらいなく色んなものを捨てることができるのだと安心する。

 

彼は対照的で、酔わないと物を捨てることができないらしい。

前の妻とご一緒しているとしか思えない食器が確かに多数ある。自分の茶碗などを少しずつ移管して、捨ててもらわなければ。

2021/02/24

太田光の芸人人語を読んでいる。

太田さんの書く文章は理屈っぽく、真摯に言葉を尽くしていて、真面目で、情熱的で、とても純粋だ。まさに爆笑問題太田光そのもので、愛おしい。私は長年のカーボーイリスナーなのだ。

本の中で、皇位継承について、形式的なものを愛することも大事なのではと書かれており、ハッとしてしまった。胸打たれた。

 

私は、結婚にまつわる行事は虚構儀礼ばかりで無駄なものもあると感じていたし、彼にもそう感想を述べていた。反省した。

彼のことがとても好きだし、ウェディングドレスを着るのも愛する親への孝行なので、私は一連のことを誠意を持ってこなそうと思う。

結婚にまつわる行事は虚構儀礼が多いけれど、とても愛おしい。

 

今日は、朝ベーコンと玉ねぎとニンニクとオクラのコンソメスープ、デコポン半分。

昼、納豆パスタと、ベーコン玉ねぎオクラのスープ。

夜、豚しゃぶの大葉ポン酢ソース和え、南瓜にんじん菜の花のグリル、人参のきんぴら、ベーコン玉ねぎ大蒜のコンソメスープ。

彼と交代でほとんど毎日料理しているのに、記録をするのは難しい。人の目を意識しすぎているからか。